はじめて聴くブルース 9枚

「ブルース」と聞いて何を思い浮かべるかは人それぞれでしょう。


黒人の叫び、ロックのルーツ、渋い音楽、深くてクセがある等々。


「ブルース」という言葉それ自体は広く一般にも浸透していますが、
アメリカの黒人音楽として生み出されたブルースを実際に
聞いたことがある人はまだまだ少ないと思います。


ブルースはあらゆる音楽に影響を与えてきました。


この機会にブルースにずっぽりはまってみよう!


この特集では、ブルース初心者のかたに向けて、
スタイル別にそれぞれの「おすすめ」代表的名盤アルバムを
紹介したいと思います。

一つお断りしておきたいのはアーティストの経歴や突っ込んだ内容は
ライナーノートや他の本に詳しく載っているのでそちらに
おまかせしたいと思います。

この特集が、ブルース入門として、
そういった文献に目を向けるひとつのきっかけになれば幸いです。


<ブルース関連書籍>

ブルースCDガイド・ブック2.0
小出 斉
ブルースインターアクションズ
売り上げランキング: 28072
おすすめ度の平均: 5.0
5 素晴らしい仕事ですねぇ
5 うれしいガイドラインである
5 買いです、というより、必携。
5 素晴らしい!!


200CDブルース
200CDブルース編纂委員会
立風書房
売り上げランキング: 320959
おすすめ度の平均: 5.0
5 格好の参考書



ブルース決定盤―これがブルースだ! (オン・ブックス)音楽之友社、高地明 著)

ブルーズの世界―MUSIC COMPANION (Music companion)冨山房、三井徹・小出斉 共編)


戦前ブルース 〜 PRE WAR BLUES 〜


なんだ?この雑音は!
初めて戦前ブルースを聞くとそう思うかも。
現代のクリアな音質ばかりを聞いている人にとっては
しょぼい音に感じるのもいたしかたない。


しかし!


割り切ってしまえば この「シャー」がいい雰囲気を
醸し出す効果音となるのだ。


戦前ブルースファンには
「このシャーがいいんだよ、このシャーが!」
と、このスクラッチ・ノイズを愛でている人もいるらしい。


雑音とは無縁のはずのCDで雑音まみれの戦前録音を聞くのも
なかなかオツなものである。


とにかく奥が深いのが戦前ブルースの世界。


この泥沼的魅力に是非はまってみよう。
抜け出せなくなっても責任は取りませんけど。


ロバート・ジョンソン「コンプリート・レコーディングス」

伝説のブルースマンロバート・ジョンソンの全録音集。
29曲、全41トラック。
録音順に別テイクも含めて並べられているので、
そのまま聞くと同じ曲が続きちょっと退屈かも。
シャッフル演奏で曲をピックアップするのが
このCDを楽しむ極意。
はじめのうちはこの人の凄さを実感できないかもしれないが、
何度も聞くうちにわかってきます。
するめみたいなもんです。


エリック・クラプトンも、クリーム時代にカバーした『クロスロード』。


※後半につれ、徐々に盛り上がっていく『Preachin' Blues (Up Jumped the Devil)』。
 このギター演奏を生で見てみたい!

「RCAブルースの古典」

RCAブルースの古典
オムニバス ファリー・ルイス フランク・ストークス スリーピー・ジョン・エスティス サン・ボンズ メンフィス・ミニー メンフィス・ジャグ・バンド トミー・ジョンソン キャノンズ・ジャグ・ストンパーズ ダディ・ストーヴパイプ&ミシシッピー・サラ ウォッシュボード・サム
BMG JAPAN (2004-08-25)
売り上げランキング: 63066
おすすめ度の平均: 5.0
5 まさに古典として日本が世界に誇れる作品

1971年に わが国 初の本格的戦前ブルース・アンソロジーとして
登場した古典的アルバム。
CD化の際に7曲追加され、解説、歌詞とも全面的に見直され、
さらに強力に。
戦前ものではロバート・ジョンソンしか聞いたことがないという人に
是非このアルバムで戦前ブルースの多彩なスタイルを知ってほしい。
1927年から1946年の全49曲。

Catfish Blues - Robert Petway

ロバート・ペットウェイの「キャットフィッシュ・ブルース」。
ブギ連(内田勘太郎×甲本ヒロト)の
ナマズ気取り」は、
この曲を参考にしている、とのこと。


シカゴ・ブルース 〜 CHICAGO BLUES 〜

シカゴ。あこがれの街。
あのロバート・ジョンソンも「スウィート・ホーム・シカゴ」と歌った街。


1940年代には多くの人が南部ミシシッピからシカゴへと目指した。


シカゴ・ブルースの中心的人物、マディ・ウォーターズもその中の一人。


多くの人を魅了したこのシカゴでマディ・ウォーターズらによって
発展していったこのサウンドは、ブルースの典型的スタイルとなった。


シカゴ・ブルースの中心的レーベルである“チェス”のアルバムは、
多数 日本盤でも再発されているので深く追求できます。


マディ・ウォーターズ「ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ

ベスト・オブ・マディ・ウォーターズ +8
マディ・ウォーターズ
ユニバーサル インターナショナル (2001-08-22)
売り上げランキング: 20404
おすすめ度の平均: 5.0
5 ロックのルーツ
5 私はファンです
4 ブルース通はこのレビューを見るな!
5 ロック・ブルーズ
5 「その世界の中での男前なのか」

物事には基本というものがある。
人間よく食べ、よく寝て、ちゃんと出す。


これ基本。


じゃあ、ブルースは?


マディを聞く。


しかも、このアルバムを。


これ基本。
正味のハナシが。


CDの帯にも ご丁寧に書いてました。


『ブルースとは何か? 答えはこれだ!」


ブルース・ファンでこのアルバムを聞いたことがない人はいません。


好き嫌いは別として。


しかもこのジャケット!


強烈!


ニオってきそうです。


泥水氏の人生がにじみでています。



※代表曲『フーチー・クーチー・マン』



※『ガット・マイ・モージョ・ワーキン』
 5分30秒付近から、ダンスしはじめるマディ!
 軽やかなステップが衝撃的。


Muddy Waters - Copenhagen Jazz festival (October 27,1968)


ハウリン・ウルフ「モーニン・イン・ザ・ムーンライト」

モーニン・イン・ザ・ムーンライト(2イン1)
ハウリン・ウルフ
ユニバーサル インターナショナル (2001-09-21)
売り上げランキング: 35840
おすすめ度の平均: 5.0
5 Bluesにどっぷり!!
5 安い
5 シカゴ武闘派のボス
5 燃え上がるブルース、ハウリンウルフ

濃さではこの狼氏も負けていません。


まずは圧倒されます。
その声に。


名前からして吠える狼です。


強烈なダミ声。


これぞブルース!と叫びたくなります。


機会があったらぜひ観てほしいのがウルフが歌っている映像。


デカイ図体を揺さぶりながら激しくシャウトする様に
ノック・アウトされること必至です。


※1分付近から、ローリング・ストーンズの紹介とともに
 テレビ番組に出演したハウリン・ウルフ
 4分20秒あたり、ウルフがノッテいます!




テキサス&ウエスト・コースト・ブルース 〜TEXAS & WESTCOAST BLUES〜


ミシシッピからシカゴへという流れとともに重要なのが
テキサスからウエスト・コーストの流れだ。


ミシシッピからシカゴの流れとは一味違った大物ギタリストを
数多く輩出した。


ダーティーなカントリー・ブルースを歌わせたらピカイチの
“不良オヤジ”ライトニン・ホプキンス。


数多くのフォロワーを生み、B.B.キングもアイドルとして
名を挙げるTボーン・ウォーカー。


日本で演奏中に亡くなった、ギャングスターの はしりともいえる
ジョニー・ギター・ワトソン。


無骨なギターを聞かせるロウエル・フルスン等
個性的なブルースマンが多数存在する。


ライトニン・ホプキンス「モージョ・ハンド」

モージョ・ハンド(コンプリート・セッション)(紙ジャケット仕様)
ライトニン・ホプキンス
Pヴァインレコード (1998-07-25)
売り上げランキング: 32474
おすすめ度の平均: 5.0
5 非常に印象的なジャケット
5 見よこのグーパンチ。

ブルースといえば、このジャケット。
強烈なインパクト。
サウンドも、もちろん強烈。

サングラスでアコギをかき鳴らし、これぞブルースマンといった
風貌で演奏されるダーティーなブルースには深い味わいがある。


※代表曲『モージョ・ハンド』


Tボーン・ウォーカー「モダン・ブルース・ギターの父」

モダン・ブルース・ギターの父
T・ボーン・ウォーカー
EMIミュージック・ジャパン (1995-11-08)
売り上げランキング: 28626
おすすめ度の平均: 4.5
3 テキサスブルースのルーツをさがしていて購入しました
5 「小粋です」
5 お手軽ベスト盤
5 洒落っ気たっぷり、程よい濃さ。
4 以外と地味な”戦後ジャズ”

モダン・ブルース・ギターの父といわれるTボーン・ウォーカー。
彼の残した録音を聞けばすぐに分かるが、
どこかで聞いた事があるギター・フレーズのオンパレード。


彼の影響力がいかに強かったかがわかる。


昭和17年〜22年の音楽がいまだに多くのギタリストに
直接にしろ間接にしろ影響を与え続けているとは驚きである。


1942年〜1947年録音の14曲。
初期のTボーンの決定盤というべき作品。


モダン・ブルース 〜 MODERN BLUES 〜

BBキング登場以降のブルースは ぐっと洗練され、
ダウン・ホーム・ブルースに対して
現代的なブルース〜モダン・ブルース と呼ばれ、主流となっていった。


ある意味、はじめて聞くにはこのモダン・ブルースが
一番聞きやすいだろう。


同じキングという姓だった、BBキング、フレディ・キング、アルバート・キング
三大キング、ザ・スリーキングスと呼ばれ、
三者とも後のミュージシャンに多大な影響を与えた。

BBキング「ライヴ・アット・ザ・リーガル」

Live at the Regal
B.B. King
Universal / Island (1997-07-29)
売り上げランキング: 8079
おすすめ度の平均: 5.0
5 いやーまいりました。
5 Everyday I have the blues.
5 万人が認めるブルース・ライヴの最高傑作
5 まいったなぁ・・・
5 この頃のBB Kingは・・・

1996年の5月、ブルーノート東京にBBキングを観に行った。
それまで彼のアルバムは1、2枚しか聞いたことがなく、
とりあえず行ってみるか、みたいな軽い気持ちだった。


しかし!


最初のギターの音だけでブッとんだ。


本物だ!


涙が出そうになった。


ギターの音が、そこらのギタリストとは全く違うのである。
深く、まろやかで感情を持っている。


そのギターと並んで素晴らしいのが歌だ。
1925年生まれだから、当時70歳を超えているというのに
声のでかさ、歌のうまさが衰えていないというのは驚きだ。


そういったライブでの凄さを知りたければ
このアルバムがオススメだ。


1964年11月21日、シカゴのリーガル劇場での熱いライブ。
BBキング39歳、脂が乗り切っているときのライブである。


観客の盛り上がりも最高潮。


一家に一枚の大名盤だ。


※ギターソロを弾いているときの表情がいい!




ロック/ホワイト・ブルース

エリック・クラプトン「フロム・ザ・クレイドル」

フロム・ザ・クレイドル
エリック・クラプトン
ダブリューイーエー・ジャパン (1994-09-25)
売り上げランキング: 13526
おすすめ度の平均: 5.0
5 弾きまくってます
5 やっぱりギターの神様でした
5 ド迫力の傑作カヴァーアルバム

ブルースを様々なスタイルで演奏し続け、約30年、
遂に全曲ブルースのカヴァーというアルバムを発表した。
そのほとんどをオリジナルに忠実に演奏している。


彼の演奏は30年前とどう違うのだろう。


ギターの腕は30年前からすでに超一流である。
格段の差が見られるのは歌唱力だ。


確実に歌に深みがある。
ブルースの似合う声になっている。


ギタリストとしてもボーカリストとしても
素晴らしい才能を持つにいたったのだ。


また、ほとんどオーバーダビングをしていない
スタジオライブ録音のため、
スピーカーのむこうから情熱がじかに伝わってくる。


いきなり昔の録音からブルースを聞きはじめるのはちょっと、
という人は、このアルバムからブルースを聴きはじめるのも
いいかもしれない。


そのあとは是非、原曲までさかのぼって聞いてみよう。


※オーティス・ラッシュのカバー『Groaning The Blues』。
 2分50秒付近から始まるギターソロは圧巻!

ローリング・ストーンズ「12X5」

12X5
12X5
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ザ・ローリング・ストーンズ
ユニバーサル インターナショナル (2002-11-09)
売り上げランキング: 86246
おすすめ度の平均: 5.0
5 思い出のアルバム
5 今回のリマスタで最高のリマスタ
5 目玉はこれだ!


ストーンズのメンバーにとって憧れだった“チェス”。


マディ・ウォーターズハウリン・ウルフ等、
ブルース、R&Bの名作を世に送り出したレコード会社だ。


そのチェス・スタジオで録音されたトラックを含む本作は
ストーンズのルーツがよくわかる作品。


ストーンズが『シンディグ』というTV番組に出演した時、
彼らはハウリン・ウルフが出なければ自分たちも出ないといった。


しかし、白人たちの反応は「それは誰?」というものだった。
当時のアメリカ白人聴衆はブルースマンの名を知らなかった。


結局、ストーンズらイギリスのロック・バンドが競い合って
ブルースを取りあげたことが、
彼らを白人聴衆に紹介することになったのだ。


マディ・ウォーターズのカバー『I Just Wanna Make Love To You』

                                              • -


『はじめて聴くBLUES』
初出:「FREE PAPER YGP 002」
1997年4月8日 発行
2009年6月12日 改訂
2016年5月15日 動画更新
2019年3月21日 動画更新
2019年8月11日 動画更新
2019年8月18日 動画更新

【思考記録】: 時間効率を高めて、非効率の時間を味わう。

■もともと、時間の効率的な
 使い方が下手だったので、

 時間をどう効率的に使うと良いか、
 
 というのは、意識して、
 気をつけるようにしています。



■仕事でタスクに取り掛かるたびに、
 iPhoneのストップウォッチで、
 かかる時間を計ったり、

 作業時間の短縮になるような、
 ショートカットキーや
 マクロを使ったり、

 テキストデータを大量に扱う場合には、
 正規表現を使ったりしながら、

 効率化を図っています。



■そんなこんなで、
 産み出した時間は、

 もちろん、消費や浪費ではなく、
 投資となるようなことに
 費やすよう心掛けてはいますが、

 あえて、その効率概念とは
 対極にある、
 効率が求められないことにも、
 費やすようにしています。



■家族との会話や、
 一緒に過ごす時間は、

 かけがえのない、
 大切なひとときです。

 効率化で産み出した時間を、

 家族との時間で、
 楽しく過ごすことで、

 効率化のモチベーションを
 上げることにも、
 つながります。



■日々の成果を上げるための活動や、
 成長するための努力の、

 最終目的は、

 「家族との幸せな時間」

 を過ごすことににある、
 ということを意識しながら、

 本末転倒、主従逆転しないよう、

 気をつけていきたい所存であります。


 それでは、また。

【思考記録】: 結局、何でも良いので動かないと始まらない。

■以前より、

 メルマガやビジネス書の類を
 好んで読んできました。

 読むことで、そこそこタメになりますが、

 やっぱり、大きく変わるわけでは
 ありません。

 読まないよりは、
 よっぽどマシではあるけれども、

 やはりテキストから得られる情報には、
 限界があります。



■ここ最近、勉強会に参加したり、
 早朝ランニングを開催することで、
 様々な方にお会いしてきました。

 お会いした後も、他の勉強会で
 またお会いしたり、

 Facebook、ブログで
 活動の様子を知ったりすることで、

 ゆるいつながりを、
 保ってきました。



■すると、

 本やメルマガだけに閉じてた時と
 比較すると、

 比べものにならないくらい、
 自分の中で、
 化学反応が起きてきています。

 まさかの、
 フルマラソンを完走できたり、

 様々なプロジェクトの種まきを
 はじめたり、

 仕事でも、
 直接関係無いはずなのに、

 自分の得意とする仕事で、
 「所を得る」
 ことができています。



■昨日と同じ今日が過ごせることは、
 もちろん幸せなことです。

 しかし、

 「心を動かされる」

 ことが増えて、
 それによって、昨日と違う

 「行動が増える」

 ことも、幸せなことであると、
 最近、実感しています。



■先日、読んだ

 「データの見えざる手」

 にも、行動によって幸福感を
 感じるということが書かれていましたが、

 その記述を、実感しています。

【おすすめ書籍】



■何事も、

 「行動することが、大切」

 であり、

 「行動しなければ、
  何も始まらない」

 ということを、実感している、
 今日この頃です。


 それでは、また。

【思考記録】: スキマ時間や、ながら時間を活用することで、様々なことができる。

■現在の仕事は、
 業務時間が長めのため、

 (それでも以前よりは
  短くなりましたが)

 平日は、なかなか100kmマラソン
 完走に向けたトレーニングの時間が
 取れないことが多いです。



■とはいえ、何もやらないと
 何も成長しないので、

 普段の行動を変えることで、
 少しでもトレーニングに当てられるよう
 心掛けています。

 例えば、以下のようなことを
 やっています。

 ▼通勤時の自転車をやめて、
  徒歩に切り替え。

 ▼勤務地までに、
  一駅分の乗り換えが必要なところを、
  電車に乗り換えずに、約2kmを歩く。

 ▼階段を使う。
  朝晩で10階分×2回を上がると、
  いい運動になります。

 ▼テレビを見るとき、
  ハミガキをするときは、
  体幹レーニングをしながら。

 ▼電車に乗っているときは、
  つま先だち&膝を軽く曲げて、
  足に負荷を掛ける。

 ▼丹田を意識して、
  腹をへこませる。
  【参考】
  ≪超簡単!≫あっという間に
  お腹をへこませる方法!! - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/m/odai/2138322125260675001



■20年以上、運動を、
 やってこなかったので、
 
 このような小さなことでも、
 結構、効いています。

 このような、コツコツを
 続けることで、

 そして、
 習慣化してしまうことで、

 いつの間にか、
 がんばらなくても、

 成果は出てくることでしょう。



■このブログも、
 帰りの電車の中で、
 スマホで打ち込んでいます。

 帰りの電車は、
 ブログを書くと決めてしまえば、

 天引き効果で、がんばらなくても
 続けることができます。



■まだまだ、
 時間効率を高めることはできると
 思うので、

 さらなる改善を図っていきたいと
 思っています。


 それでは、また。

【思考記録】: Webディレクターこそ、ドラッカーの「マネジメント」を学ぶことで成果を上げることができる。


■現在、仕事でスマートフォンアプリ開発スマートフォンサイト制作のWebディレクターを担当しています。

Webディレクターという職種は、幅広い業務を担当します。

とはいえ、自分のことを

「Webディレクター」

と定義付けしているわけではなく、

興味のあること、
プロジェクトでやる必要があることは、

「何でもやってやろう」

の精神で、取り組んでいます。


現在のプロジェクトでは、アプリを開発するにあたり、いわゆる何でも屋として、プロジェクトを前に進めていく役割を担っています。

例えば、アプリ開発にあたり、どんなことをやったのか、以下に列挙してみます。


・クライアントと話し合いコンセプトを言語化していく。


WBS(Work Breakdown Structure)を作成し、スケジュールに落とし込む。
【参考】
Work Breakdown Structure - Wikipedia
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/Work_Breakdown_Structure


・アプリケーション定義ステートメントの項目を言語化していき、クライアントに提案、調整する。

【参考】
▼アプリケーション定義ステートメント
・アプリケーションの目的
・対象となるユーザー
・ユーザーによる使用方法
・中心的な機能
Apple - ビジネスアプリケーションの開発 - 計画
http://www.apple.com/jp/business/accelerator/plan/define-your-app.html

▼アプリ製作のための定義ステートメント共有シート | fladdict
http://fladdict.net/blog/2013/08/7628.html



・アプリの機能要件を定義する。クライアントと、共同して仕様を決定していく。


・情報設計(Information Architecture)を検討する。
【参考】IAシンキングとは -information architecture- - YATのBLOG
http://wp.yat-net.com/?p=3706

おすすめ書籍



・アプリのUI(ユーザーインターフェイス)設計をする。


・アプリのプロトタイプを作る。(手書きによるペーパープロトタイピング、ツールによるプロトタイピング)

おすすめ書籍


・デザイナー、コーダー、プログラマーと、クライアントの橋渡しをする。


・上がってきたデザイン等の成果物を確認し、修正事項があれば指示。


・クライアントへデザインを提示し、調整する。


・打ち合わせを主催し、会議のファシリテーターとなる。


・開発の進捗を管理する。プロジェクト・マネジメントの実施。


・開発が進むにあたり出てきた課題を管理する。


デバッグシートを作成する。


プログラマーから上がってきたアプリをデバッグする。


・アプリストアに掲出するプロモーション用の文言を書く。


・アプリストアへの配信登録を行う。


・アプリの運用が必要であれば、運用フローを構築する。


・アプリのダウンロード数を伸ばすため、マーケティング施策を検討、実行する。


などなど。



■何もないところから、

「アプリ」という形にしていくためには、

自らが潤滑油となって、

以上のような、
様々なことをやっていく必要があります。



■これらをやっていくにあたり、

とても大切な能力は、

コミュニケーション能力、

言語化能力、

情報の収集と再構築能力、

の三つです。



■これらの「力」は、

知識を入れたら終わり、

ではないため、日々、精進が必要です。

いまだに、学ぶことが多々あります。



■だからこそ、

面白さも、たくさんあります。

パソコンの前に向かって作業することも多いですが、


その実、スクリーンの向こう側で
向き合っているのは、

「人」

です。



■とするならば、

「世のため、人のため」に、

何をなすべきか書かれている

ドラッカーの「マネジメント」は、

Webディレクターこそ、

読んでおきたい必須の書でもあります。



■顧客とは、

マーケティングとは、

イノベーションとは、

真摯さとは、

コミュニケーションとは、

といった、様々な波及効果の高い

「問い」

を、手に入れることができます。


おすすめ書籍





■最新の知識を、追いかけることは

もちろん必要だけれども、

「基本と原則」

を学ぶことこそが、
より、高みへと到達するための、

近道ではないかと思う今日この頃。


それでは、また。

【思考記録】: 相手への貢献を第一に行動する。自己の持てる資源を、与えて、与えて、与えきる。

■最近の行動指針として、

 お会いするかたに、

 「貢献する」

 ことを、第一に考えるようにしています。

 制約条件も多く、
 自己の持てる資源は限られています。

 でも、目の前のかたに、
 出来る貢献は何だろうか、
 と考えることで、

 意外なことで、喜んでもらったり、

 自分にとっては、
 容易にできることでも、

 相手にとっては価値のあること
 だったりと、

 想定外の発見も、多くあります。



■自らの強みは、

 自分では容易に苦もなくできるからこそ、

 その価値に気付きません。


 しかし、
 
 他の方に喜んでいただくことを
 通して、

 あらためて、価値を見いだすことが
 できるのです。



■とするならば、

 相手への貢献は、

 回り回って、

 自分にも何らかのかたちで
 返ってくることが、わかります。


 直接的で無くても、
 何らかのかたちで返ってくるのであれば、

 つまり、

 無形資産の構築になりますので、

 何ら恐れることなく、

 相手に与えることが
 できるようになります。



■与えると、返ってくるから、

 ますます与えようという気持ちになり、

 与える行動が、加速します。

 そして、

 またカタチを変えて返ってくるから、

 ますます与えたくなり、
 
 与えきることになります。



■このように、

 螺旋階段のような状態を、

 ひとたび登り始めると、

 小さな変化が、

 大きな渦を巻き始めることでしょう。

 そうすると、

 ふと気付いたときには、
 景色がいつの間にか
 変わっていると思われます。



■と、書きながらも、

 我が身を振り返れば、
 まだまだ大した貢献ができてないですし、
 与えきれてませんので、

 自戒を込めて、
 行動指針を強化すべく、
 書き記した次第です。

 こうありたい、
 という願望をこめて。


 空気ひんやり、すっかり冬になりました。
 体調には、十分お気をつけください。


 それでは、また。

【思考記録】: 制約条件があるからこそ、工夫して行動することが楽しさにつながる。

■色々と行動するにあたり、

ついつい、

自分自身の制約条件を理由にして、

行動ができないことの
言い訳にしてしまいがちです。



■隣の芝生は青い、と言いますが、

あの人は、

独身だから自由に動ける、

とか、

起業しているから、

とか、

まだ20代だから、

とか、

お金があるから、

とか、

体力あるから、

とか、色々と。



■でも、制約条件を嘆いても、
何も変わりません。

色々な人の事例を知ることで、

色々な人が、

色々な制約条件がありながらも、

大きな成果を出していることがわかります。



■とするならば、

何を恐れる必要があるのだろうか。

(いや、恐れる必要は全くない。)

心のおもむくままに、

やりたいことをやればいいのです。



■様々な、制約条件があるからこそ、

クリアする過程が面白いし、

成果が出た時に、

ゾクゾクするような達成感を
味わうことが、できるのです。



■人と会い、
様々な制約条件のもと、
活躍している人たちの話を聞くことで、

自分の制約条件を、
どうクリアしていくべきか、
明確になっていきます。



スマートフォンアプリの開発でも、

「何でもある」

状態で進むプロジェクトなんて、

皆無です。

あれもこれも、無いことだらけ。



■その無いことだらけの中でも、
どう上手くプロジェクトを進めていくかが、

プロジェクトマネジメント、
そして、
ディレクションの面白さです。



■いよいよ、明日、
ここ数ヶ月の間、
進めていたプロジェクトが
日の目を見ます。

紆余曲折ありましたが、
形となって、
世に出るのはうれしいものです。

まだまだ、これから改善が続きますが、

制約条件を、
いかに楽しんでいくか、

そんな気持ちで、
これからも取り組んでいきたいと、
思いました。

スマホからかじかんだ手で
テキストを打ち込む、
厳しい寒さの帰り道。

すっかり、寒くなりましたね。

さて、家につきました。

それでは、また。