【思考記録】91: あまちゃんは、史上最高の音楽劇だ。
鉄道モバイルサイトの仕事で、三陸鉄道さんにお世話になっていた関係もあり、第一回目から見始めた、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」。
最初は、三陸鉄道が、北三陸鉄道として出てるー!36形車両が出てる!久慈駅だ!堀内駅でユイちゃんがアイドルになりたいと叫んでるー!わーい!と思いながら、見ていました。
最初は、鉄道ネタを中心に見ていたわけですが、次第に鉄道ネタだけでなく、ドラマとしてめちゃめちゃ面白くなってきました。
ズブズブと、あまちゃんの世界に入っていったのです。
最初は録画でみていましたが、今では、BS 7:30からの早あまをリアルタイムで見ています。
そして、音楽好きとして琴線をくすぐる小ネタも、満載。
80年代アイドルのネタにくすぐられ、洋楽のネタに、やられました。
ジェームス•ブラウンのマント、フレディ•マーキュリーのレディオ•ガガ、ヴァン•ヘイレンのジャンプ、ゴーストバスターズ。
サントラのスナック梨明日でかかってそうな琥珀色のブルース、ジミ•ヘンドリックスのフォクシー•レディが元となった「地味で変で微妙」。
作曲者の大友良英さんのラジオで聴きましたが、このジミヘンネタの曲は、サラッと作ったにも関わらず、ドラマ班が気に入って、結構色んなシーンで使われたとのこと。
確かに最近ではアコギバージョンだけではなく、ストリングスバージョンまで流れています。
劇中曲も、脳内リピートしてしまう曲ばかり。
ホント十数年ぶりに、発売日にCDアルバムをタワーレコードで購入するという行動を取りました。
タワレコでCD買う行為がワクワクしました。なんだろ、この懐かしい感じは。
1990年代後半には、よく渋谷のタワレコ、HMV、WAVE、Disc Unionあたりに通っていましたが、あの頃のワクワク感を少しだけ思い出し、とても懐かしかったです。
買ったアルバムは、『あまちゃん 歌のアルバム』。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00EAC0VN0/mure-22/ref=nosim
詳しい曲目はAmazonで見てもらうとして、あまちゃんファンならば、マストの一枚です。
初めて聞くのが、地元に帰ろうのフルバージョン。
Perfumeっぽい声にはなってなくて、メンバーの地声にちゃんとなっています。
曲の終わり頃には一転、アレンジがサンバ調に変わり、雰囲気がベロニカっぽく楽しくなります。
ライナーノートには、スタッフのクレジットがしっかり入っており、これも非常に興味深いです。
潮騒のメモリーの『来てよタクシーつかまえて〜』のところに手を加えた坂本龍一 教授も、しっかりスペシャルサンクスにクレジットされています。
1962年に発売された『いつでも夢を』も収録。
50年以上前の曲なのに、あまちゃんで橋幸夫さんと夏ばっぱのエピソードを見たあとだと響いてくる響いてくる。
1962年といえば、ビートルズが『Love me do』を発売した年でもあります。
サム•クックが名盤『Twistin' the Night Away』を発売した年でもあります。
やはり、良い歌は何十年たっても色褪せません。
輝きを増し続けています。
ついでに、雑誌ミュージック•マガジンも、購入。
特集は『音楽から見た「あまちゃん」』。
ミュージック•マガジンを買うのも、ホント十数年ぶり。
大友良英さんのインタビューや、ライターの考察が読めて、より深くあまちゃんを理解することができました。
必読です。
※ついでに、隣に置いてあった雑誌レコード コレクターズも購入してしまった。特集が『ソウル/ファンクの100曲』。これは買わざるを得ない!
音楽業界では、CDや音楽誌が売れなくなったとの声がたくさん聞こえてきますが、あまちゃんをきっかけに消費行動に移った実例を、ここに記し、この稿を締めたいと思います。
残り一ヶ月、みんな一緒に『あまちゃん』ワールドを存分に味わい尽くしていきましょう。
それでは、また。