【思考記録】116: 陳腐化していく最新知識と、変わらない原理原則を分けて学習することで、理解を深めることができる。

モバイルサイトの制作・運営を10年以上やっていますが、スマートフォンの急激な普及によって、必要な知識も大幅に変わってきました。

以前は、モバイルサイトといえばファイルサイズが軽くて、早く閲覧できることを前提に、ページの画面設計は作られていました。

しかし、端末においてはスマートフォンが普及し、通信環境においては、自宅ではWi-Fi、外ではLTE等、高速化してきました。

そうなると、軽く早いページ制作という制約条件がなくなってきているため、あえて細かくページを切り替えるのではなく、Wikipediaスマートフォン版のように、項目だけを先に見せて、項目をタップすることで中身の情報を見ることができるアコーディオン形式にして、なるべく一ページ内に多くの情報を記載するサイトも増えてきています。

ただ、その中でも変わらないことが存在しています。

どう、ユーザーに情報を発信していくかという、情報発信における原理原則についてはガラケー時代もスマホ時代も変わりません。

時代によって激しく移り変わるツールに属する知識と、変わらない原理原則を分けて認識し、バランス良く学習していくことが必要です。

ツールに関する最新知識も、今の業務をこなすには必要です。

しかし、その背景にある考え方をしっかり把握した上で、地道に身に付けていくことで、最新のトレンドに振り回されることなく、本質を見極めていくことが可能になります。

本質を掴んでいればこそ、新しいツールが流行しても、応用が可能になります。

枝葉末節にとらわれず、俯瞰して森全体や時代の大きな流れをつかもうとする視点を身に付けていきましょう。

それでは、また。